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どこよりも詳しいWordPressの設定方法【Windows編】

本屋さんにいくと、WordPress関連の書籍がたくさん出版されています。入門書だけじゃなく、アクセスアップ、オリジナルテーマの作成など、色々な書籍があり、昔に較べて学習しやすい環境が揃ってきました。
ですが、WordPressをインストールの方法については、書籍でもあっさりと書かれていたり、簡易的なツールを使ったインストールなど、詳しく説明されていないような気がします。
みなさんがWordPressを利用するとき、運営者などの立場で情報発信がメインだったら、簡単なツールのインストールでも十分だと思います。
でも、デザイナーの方がオリジナルのポートフォリオサイトを作成したり、仕事で企業のサイトをWordPressで作成する場合、自分でテーマを作成して反映させる必要があります。
そんな時に、ツールを使って用意したWordPressだと、自作のテーマを反映できないこともありますし、何より、自作のテーマを反映させるためには、WordPressのファイル構成を知っておく必要があります。
そこで、今回は自分のPCに開発環境を用意して、テーマを作成する方法を、(自分基準で)どこよりも詳しく説明したいと思います!!
WordPressで必要な開発環境とは?
まず、インストールの前に、必要な環境を確認しましょう。
WordPressを動かすには
- PHP
- MySQL
といったシステムが必要になります。
これらのシステムを、Windows上で設定することもできますが、システムに関して詳しい知識が必要になり、結構ハードルが高くなります。そこで、今回は、XAMPPと呼ばれるアプリケーションを利用して、WordPressの構築・開発環境を用意します。
XAMPPとは?
さて、今回インストールするXAMPPとは、PHPやApache、MySQLなどのWebサイトで必要なシステムを、一括でインストールすることができるアプリケーションです。
PHPやApacheを自分でインストールして設定するには、先ほど話したようにそれなりの知識や経験が必要になります。ですが、このXAMPPは自分のPCの中に仮想的なWebサーバを用意してくれて、難しい設定もすべてXAMPP側で行ってくれます。ですので、初級者の方が簡単に開発環境を用意するときは、まずはこのアプリを利用することをオススメします。
ただ、XAMPPにも欠点があって、PHPやMySQLの細かな設定やバージョン管理ができない時もあります。そのため、PHPのバージョンアップが必要だったり、ソフトのバージョン指定が必要な場合は、XAMPPだと逆にやりづらい時もあります。とはいえ、ここまでの作業が必要なのはプログラマーの範疇になるで、デザイナー志望の方は、あまり意識しなくてもOKです。
XAMPPをダウンロード・インストール
まずは、XAMPPをダウンロードしましょう。Googleで「xampp」と検索すると、すぐに本家サイトが表示されるので、そちらにアクセスします。

このサイトの真ん中辺りに、「ダウンロード」と書かれているボタンがありますが、今回はWindows向けの話なので、「Windows向けXAMPP」をクリックします。そうすると、ソフトのダウンロードが始まりますので、保存が終了するまで待ちます。
2022.1.23 追記
わたしの環境(Windows11)でテストを行った際に、最新のXAMPPだとWordPressのインストールを完了させることができませんでした。使用しているWindowsやアンチウィルスソフト、メーカーによっても異なるので一概には言えませんが、もしインストールが完了できなかったら、過去のXAMPPを試してみてください。
過去バージョンのXAMPPのダウンロード方法
XAMPPのサイトにアクセスしたら、ヘッダーの「ダウンロード」をクリックします。

次に表示されるダウンロードページでは、いくつかのXAMPPのバージョンが表示されますが、一番上のボタンをクリックします。ダウンロードが完了した後の作業は、最新バージョンと同じです。

ダウンロードが完了したら、保存したファイルをダブルクリックしてインストールを始めましょう。
また、初めに『このアプリがPCに変更を加えることを許可しますか?』というような画面が表示されるので、「はい」をクリックしてください。

次に、このような画面が出ると思いますが、これも「Yes」をクリックして大丈夫です。

次に、このような画面が出ると思いますが、これも「OK」をクリックして大丈夫です。

ここから、インストールが始まります。まず「Next」をクリックします。

これが、今回インストールされるプログラムです。中には使わないものもありますが、特別チェックを外さなくても大丈夫です。

XAMPPをインストールする場所の案内ですが、これも特別変更しなくても大丈夫です。通常、XAMPPはCドライブにxamppフォルダが作成されて、その中に一式インストールされます。

XAMPPの管理画面の言語設定ですが、日本語はないので、EnglishのままでOKです。

Bitnamiというサイトの紹介ですが、そのまま「Next」をクリックします。

インストール前の確認画面ですので、「Next」をクリックします。

あとは、インストールが完了するのを待ちましょう。

この画面が表示されれば、インストールが完了しました。「Finish」をクリックして、完了です。

インストールが完了したら、自動的にコントロールパネルが起動しますが、スタートボタンから起動する場合は、「X」までスクロールして、コントロールパネルのショートカットをクリックしてください。

XAMPPの動作チェック
WordPressのインストールに進む前に、きちんと動作するか確認しましょう。
まずは、コントロールパネルのApacheの側にある「Start」をクリックしてください。きちんと動作すれば、Apacheという箇所が緑色になって、「Start」が「Stop」になります。次にMySQLの側にある「Start」をクリックしてください。Apacheと同様に、緑色になって「Start」が「Stop」になればOKです。


ApacheやMySQLを初めてクリックしたとき、「このアプリの機能のいくつかがWindowsファイアウォールでブロックされています」という画面が出ることがあります。これも、そのままOKをクリックしてください。
ここで一度、動作チェックをしてみます。何のブラウザでも大丈夫なので、「localhost」とアドレス欄に入力してください。

その後、この画面が表示されれば、Apacheはキチンと動作しています。

WordPress用のデータベースの用意
次に、WordPressのデータを保存するためのデータベースを用意します。先ほど用意したMySQLは?と思う人もいるかもしれませんが、MySQLはデータベースを管理するソフトで、その中に保存用のデータベースを用意する必要があります。
XAMPPのコントロールパネルに戻り、MySQLの側にある「Admin」をクリックします。

そうすると、自動的にブラウザが起動し、このような画面が表示されると思います。

これは、「phpMyAdmin」と呼ばれる画面です。データベースを管理するMySQLは、中身を確認したり、データの変更などを行いたいとき、コマンドから操作をします。ただ、コマンドの操作は、慣れている人でないと、結構な壁になります。そこで、MySQL用を視覚的に操作できるプログラムが用意されていて、それが「phpMyAdmin」です。
ここでは、WordPress用のデータベースを用意しますが、初めて設定する方は、同じようにしてください。まず、右側の上部にある、「データベース」をクリックします。

次に、データベースの名前を、「wordpress」と入力し、作成ボタンをクリックします。

WordPressのダウンロード・インストール
さて、ここからWordPressのインストールに移ります。
WordPressファイルのダウンロード
最初に、WordPresのファイルをダウンロードしましょう。まず、公式サイトにアクセスします。検索エンジンで「wordpress」と調べるとすぐ見つかりますが、WordPressには、「wordpress.org」と「wordpress.com」があります。
二つの違いは、『「wordpress.org」は、WordPressのプログラムを配布しているサイト』、『「Wwordpress.com」は、WordPressが提供しているブログサービスサイト』です。今回は、「wordpress.org」にアクセスしてください。
サイトの右上に「WordPressを入手」とありますので、それをクリックします。

次に、ダウンロードページへ移動するので、下の方へスクロールします。
真ん中あたりに、「WordPress 5.8.3 をダウンロード」というボタンがあるので、それをクリックします。ダウンロードが完了したら、ダウンロードフォルダへアクセスします。

※WordPressは、割と頻繁にアップデートされます。ですので、もしかしたらWordPressのバージョンが違っているかもしれませんが、そのままクリックしてもらって大丈夫です。
次に、ダウンロードしたファイルを展開します。WordPressサイトからダウンロードしたファイルは、zipという形で圧縮されています。このままだとファイルの中身にアクセスできないので、このファイルを展開して、中のファイルにアクセスできるようにします。
エクスプローラーから、「ダウンロード」フォルダに移動します。

圧縮ファイルの上で右クリックを押して、「すべて展開」をクリックします。

次に、圧縮されたファイルを、どこへ展開するか選択する画面が表示されますが、そのままでOKです。

しばらく待つと、ダウンロードフォルダに展開されたフォルダが表示されます。

WordPressファイルの移動
次に、展開したデータを、XAMPP内のフォルダに移動させます。XAMPPは自分のPC内にサーバを用意し、htdocsというフォルダにあるファイルをブラウザで表示させます。ですので、今回用意したファイルも、htdocsに移動させる必要があります。
エクスプローラーを開いて、「PC→Cドライブ→xampp→htdocs」にアクセスします。




htdocsには、ファイルがありますが、これらはゴミ箱に捨てても大丈夫です。

次に、先ほど展開したWordPressファイルを、htdocsフォルダに移動させます。

WordPressのインストール
ここから、WordPressのインストールとなります。
普通、インストールというと、プログラムファイルをダウンロードして、そのファイルをダブルクリック。。。という流れが一般的だと思いますが、このWordPressのインストールはブラウザから行います。
まず、WordPressが設置されたフォルダへ、ブラウザからアクセスします。このページと同じように作業している方は、ブラウザを起動し「http://localhost/wordpress」へアクセスしてください。

そうすると、このような画面が表示されます。もし、表示されない場合は、アドレスが間違っていないか、確認してください。

「さあ、始めましょう!」をクリックすると、設定情報を入力する画面に移動します。
ここに入力する情報は、使用するサーバ会社でまったく異なります。ですので、今回の入力内容は、XAMPPを使ったときのみとなります。

入力した情報に間違いがなければ、このような確認画面が表示されます。

「インストール実行」ボタンをクリックすると、自動的にインストールが始まります。そして、次の画面が表示されれば、インストールが正常に行われたことになります。
ここで入力するのは、Webサイト名などの情報ですが、後でも簡単に編集できるので、ダミーのものでも大丈夫です。ただ、ユーザー名とパスワードを忘れると管理画面にログインできなくなるので、忘れないようにしてください。
ここでは、パスワードを簡易的なものにするため、「脆弱なパスワードの使用を確認」にチェックを入れています。また、メールアドレスの入力が必要なのですが、XAMPPの場合は、ダミーでもOKです。

WordPressは、世界中で利用されているCSMです。ということは、逆にいうとハッカー・クラッカーの人たちから非常に狙われやすくなります。
ですので、XAMPPの場合は簡単なログイン情報でも構いませんが、インターネット上で運用する場合は、必ず強力なパスワードを使用してください。
このような完了画面が表示されれば、インストールの完了です。

完了画面の「ログイン」ボタンを押すと、WordPress管理画面へのログイン画面が表示されます。
管理画面のURLですが、今回のページと同じように作業していている方は、「http://localhost/wordpress/wp-admin/」となります。

こちらが、WordPressの管理画面です。おそらく、ここからの作業は市販のテキストを読み込んでいけば、問題ないと思います。

こちらが、今回作成したサンプルサイトになります。
URLは、「http://localhost/wordpress/」となります。

これで、WordPressのインストール作業が完了しました。最初にふれたように、本屋さんにある書籍だと、このインストールがわりと簡単にしか触れられていない感じがします。もし、インストールに迷った方は、このページを参考にしてくださいね。の場所を確認